・いつかとかつて(ファンタジー・連載中)
「お前が俺の守れないものを守るのならば、俺はお前を守る」
双色の勇者と呼ばれた時代は、かつてと語られる時代のものとなった。
時代は移り変わり、人々は時代に取り残された者など忘れ去り、現在を生きている。
そしてかつてを生きたアズールは、現在にとっては完全な異物だ。
仲間が逝き、友が去り、自らすら変質してしまえば絶望だけが残る。
だが死すら許されない状況を後悔することさえ出来ない。
ただ流されるまま、新たな出会いに導かれるように戦いへと足を踏み入れる。
何故ならば、全てがどれだけ変わろうとも、かつて望んだことに嘘はないのだから。
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